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イベント団体から、地域の課題を解決する組織へ進化

イベント団体から、地域の課題を解決する組織へ進化

豊かな田園風景の合間に、突如と現れる“かかし”たち。「住んでいる人みんなで、まちづくりができるようになりたい」そう話すのは、県の里まちづくり推進協議会会長の岡田章文さんです。今回は、岡田さんからお話を伺いました。

岡田さんは、市役所の元職員。市役所に勤めていた経験から、地域のためには横の繋がりを強化することが必要と考えたそうです。そして、自身の信念に基づき島根県雲南市を手本とした小規模多機能自治の実践に取り組むべく、県の里まちづくり推進協議会に所属しました。
現在は会長を務め、行政分野に沿った8つの部会と、32名の会員を束ね、地域の課題解決に取り組んでいます。また岡田さんは、井原市まちづくり協議会連絡会議会長も兼任されています。井原市まちづくり協議会連絡会議とは、市内13地区のまちづくり協議会同士の情報交換をとおして連携し、各地区の目標達成を図るとともに井原市と協働して「活力と魅力のある協働のまちづくり」を推進する組織です。

県主地区特有の問題や課題を地域が主体となって解決していくために、2022年で10回目を迎える「かかしコンテスト」や、耕作放棄地を活用して栽培しているさつまいもを使った焼酎「里の夢」の委託醸造などを手掛けています。また、草刈りや木の伐採が困難な高齢者の作業代行をするなど、地域住民の生活支援も行っており、忙しい毎日を過ごされています。

県主地区と言えば「かかし」

今では、かかしのイメージが定着しつつある県主地区。かかしをまちおこしに活用するきっかけになったのは、「ふるさとかかし」だったそう。
「ふるさとかかし」は四国が発祥。作り方が決まっていて、作り手が隣人に似せたかかしを作って飾っておくのだといいます。県主地区のかかしは姫路市の関地区にある「かかしの里」で作り方を学んだそうです。

早速製作したかかしを大通りに置いてみると、交通事故が多かった大通りでの事故がぱったりとなくなったそうです!
そこで、もっと“かかし”を広めていくために「かかしコンテスト」を始めました。
ちなみにこのかかしコンテストは、賞品がとても豪華なのです!!
1等賞はお米60kg、2等賞はお米30kg。さらに参加賞はお米1kg!かかしを製作してお米がもらえるなんて、とても椀飯振舞ですね!上記の写真は2019年の最優秀賞です。
県主地区は田園風景が広がっており、お米が美味しいと評判なのです。
毎年開催されているこの「かかしコンテスト」にぜひ応募してみてはいかがでしょうか?

地域で自主財源をまかなえるようなまちにしていきたい

県主地区の主産業である農業の将来を考え、耕作放棄地の活用で始まったという焼酎用のさつまいも栽培は、今では市外からのボランティアの手を借りるほどに大きく成長しました。さつまいもは、黄金千貫(こがねせんがん)という白色の芋。焼酎どころ鹿児島県志布志市の岡田さんの友達のところで芋作りを学び、芋の苗はそこで譲り受けたものだそうです。作った芋は、新見市の三光酒造でお酒「里の夢」にしていただき、井原市内限定で販売しています。

最近では大学生の若者がサポート

かかしコンテスト、焼酎作り、生活支援サービスなど、様々な取り組みをされている県主地区ですが、「地域が主体となってできる事業の受け皿を整えておきたい」と熱い思いを語ってくれた岡田さん。その熱意が波及し、地域づくりに興味のある県内の大学生が、芋掘り体験やかかし作りなど、県主地区の行事のサポートをしてくれています。最近の若者は、地域作りに興味がある方が多いと嬉しそうに話してくださいました。

まちのために一生懸命に取り組んでいる岡田さんの姿は、とてもキラキラと輝いていました。地域の課題を地域で解決できるようなまちづくりができる世の中も近いですね!