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日本一の美しさを目指し、日々練習!

日本一の美しさを目指し、日々練習!

全国的な知名度を誇る井原高校男子新体操部。1ミリもずれのない素晴らしい演技は鳥肌が立つほどの感動ものです。今回は、井原高校南校地にある彼らの練習場を訪れました。

新体操のチームを作って欲しい

井原高校男子新体操の指導をされている長田先生は、2005年の岡山国体のために男子新体操のチームを作って欲しいという依頼で、1999年に井原高校に赴任してきました。
始まりは、体育館2階の卓球台が並んでいる横で、体育の授業で使うような白いマットを敷いての練習だったといいます。なかなか思い通りに練習できない中、武道場を新しく建て直す話を耳にし、新体操の練習場に活用できるように設計してもらったそうです。試合用のマットが入るよう施設の幅を調整したり、天井を高くしたりなど...。試合と同じ環境で練習できるよう整えたそうです。

「誰が見てもついつい感嘆のため息や鳥肌がたつ。息をするのを忘れてしまったと思ってもらう」このことを目標に練習をしているといいます。この意識こそが、井原高校が男子新体操の強豪校と呼ばれるまでに成長した理由かもしれません。新体操の団体競技は2分45秒〜3分で構成点10点、技術点10点の合計20点を競う競技。6人の同調性も求められるため、陸上のシンクロとも呼ばれており、一人でもズレると減点になってしまうそうです。
井原高校の凄さは、演技が揃っていて美しいこと。2019年には大学生や社会人チームが参加する全日本選手権で「準優勝」に輝いたことからもその実力がわかります。長田先生は、高校生ができる技にはルール上の制限があるが、「美しさ」「作品性」はライバル校にも負けないという点が井原の強さだといいます。

強豪校と言われるようになり、緊張やプレッシャーと戦いながら、練習に励む選手に話を聞きました。
高校2年生の石田虎太くん(左)と堀博太くん(右)。石田くんは広島から、堀くんは大阪から新体操を学びに井原高校へ来たのだといいます。
3年前から県外公募が可能になったため、新体操を学びに井原高校を受験する生徒も少なくないそうです。二人とも2019年に鹿児島で行われたインターハイで井原高校の演技を見て、このチームに入りたいと決意したそうです。

石田くんと堀くんは寮生活で勉強と新体操の両立に励んでいます。
石田くんは3位に入賞した全国選抜のメンバー、堀くんはインターハイの優勝メンバーだそうです。
取材させていただいたのは、全日本選手権の1週間前という時期で今年度(2021年)の全日本選手権は、3位という成績だったそうです。11月の全日本選手権で公式大会が終わり、12月の井原新体操フェスティバル で3年生6名が引退しました。来年度、新1年生2名を迎えて結成される新チームでは、インターハイ3連覇を目指して、石田くんと堀くんには最高学年として頑張って欲しいです。応援しています!

地元に残って活躍してもらうような人材育成を

今までは、県内の大学には新体操を学べる学校がなく県外の大学へ行くため、井原市から転出することが多かったですが、岡山に残ったまま、新体操を学ぶことができるように2年前には倉敷芸術科学大学で新体操の練習ができる環境を整備しました。
もともとは新体操が学べるのは高校だけでしたが、結成1年目には週に1度の新体操教室を小学生・中学生を対象に実施。さらに大学まで一貫して学べる環境になりました。

卒業した生徒の中には、世界のサーカス集団である「シルク・ドゥ・ソレイユ」で活躍しているメンバーもいます。
長田先生の思いは、「新体操を通じて別の夢を持ったり、活躍する舞台があれば嬉しいが、地元に就職してジュニアの面倒や高校生の練習をみてもらったりと、みんなが新体操に関わる環境が望ましい。」というものでした。

アットホームでメリハリのある井原高校新体操部。選抜メンバーもサポートに回るメンバーもそれぞれが、優勝を目指して練習に励む姿は、とても輝いて見えました。