岡山県井原市|Everybody is a star!

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​​中国地方の子守唄を後世につなげていくまちづくり

​​中国地方の子守唄を後世につなげていくまちづくり

井原市高屋町にある井原鉄道「子守唄の里高屋駅」の高架プラットフォームへつづく階段を登っていると、「ねんねこしゃっしゃりま〜せ~」と、子守唄のメロディーが流れてきます。中国地方の子守唄の発祥の地として知られている井原市高屋地区を訪れました。
「井原から出ても子守唄が流れたら、私の故郷なんだよと誇りに思ってほしい」そんな願いを込めてまちづくりを行っているのは、高屋まちづくり推進協議会会長の山下さんです。

子守唄の発祥の地は、日本全国で7カ所(五木村(熊本県)、天草市(熊本県)、島原市(長崎県)、佐伯市(大分県)、高屋地区(井原市)、岩出市(和歌山県)、沼津市(静岡県))あります。ここ高屋地区が、中国地方の子守唄の聖地として全国的に知られるようになったのは、井原市出身の声楽家 上野耐之が昭和の初めに、恩師である山田耕作に故郷の母親が唄っていた子守唄を披露したのがきっかけです。感動した山田耕作が編曲して発表し、広く愛唱されるようになりました。
今では、子守唄の聖地として発信している他の6つの市村とも交流を深め、子守唄を全国でも盛り上げる活動をしています。

このままじゃ高屋は持たん。

山下さんは、まちづくりの活動を手伝いに行った際、若い人がいなかったことに疑問を覚えたそう。「年配の方ばかりで、このままでは高屋は持たん。もっと元気にしたい!」と思い、まちづくりの活動へ参加されたそうです。もう10年近く活動されていて、今では会長にまでなっています。
「若い人も巻き込んだまちづくり」の実践を目標に、小学生や中学生に企画の段階から参画してもらい、高屋をより良いまちへと発展させる取り組みを行っています。

高屋の音楽祭

高屋の代表的なイベントは、「高屋町子守唄の里音楽祭」。毎年11月に高屋中学校で開催している音楽イベントです。
「子守唄を後世に残していく」ことを目的に、地元の幼稚園・小学校の子どもたちと、中学校の吹奏楽部が集まり、ゲストを呼んで開催しています。
毎年、音楽祭では小学校5.6年生が中国地方の子守唄を合唱するのだそうです。
高屋の小学校の卒業生はみんな歌えるらしく、感覚的には第二の校歌になっているのだとか。

井原鉄道高屋駅の高架下には、他の6つの子守唄の里にまつわる説明が書いてあったり、各市村の子守唄を流したりすることができます。
地区のあらゆるところに子守唄との接点を作っているため、高屋の人にとっては生活の一部になっているようです。地元自慢の子守唄が学校でも、さらに日常にまで溶け込んでいることは、とても素敵ですね!
今後は、たとえ高屋地区を離れてしまっても子守唄が流れたら、「私の故郷なんだよ」と誇りに思ってもらえるように様々な活動をしてみたい。と目を輝かせながら抱負を語ってくれました。