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野上地区のみんなが交流できるスペースを目指して

野上地区のみんなが交流できるスペースを目指して

井原市中心部から北部の美星へ上がる県道166号の途中にある、野上町の小さなコミュニティスペース「塩飽笑店」。オープン日である毎週金曜日には賑やかな声が聞こえるこの施設を管理している船越さんを訪れました。

面白そう!が野上町を選んだきっかけ

地域おこし協力隊の船越さん。もともと岡山市に住んでいて、体を壊したのをきっかけに転職を決め、「やりたいことをやろう!」と地域おこし協力隊に応募したのが2年前。全国の募集を見た中で、一番「面白そう!」と思ったのが井原市だったそうです。
夢は古民家ギャラリーを営むことという船越さん、野上地区で見つけたのは古民家再生プロジェクトでした。日々の活動を通じて古民家の運営や管理などを勉強できるとこのプロジェクトに参加されたそうです。現在では、再生した古民家をコミュニティスペースとして毎週金曜日に開放しています。

もともと商店だった古民家をコミュニティスペースとして活性化するために、商店の名前も公募でアイディアを募ったそうです。ここはもともと塩飽商店という名前でお店をされていた場所で、「塩飽」という名前を変えて欲しくないという声も多い一方で、みんなが笑顔がいっぱいになれる名前がいいという意見もありました。決め手になったのは、もともとここで駄菓子屋さんをされていた方のお名前が笑(えみ)さんだったこと。みんなの思いがぴったり一つになって「塩飽笑店」になったと教えてくれました。

ふらっと立ち寄り、お茶を飲んでおしゃべりできる空間へ

最初の頃は、週に3・4日と日数は多くても船越さんに用事がある日以外は開けるなど不定期でしたが、週に1日だけでも「金曜日は必ず開ける」と決めてから人が集まってくるようになったのだとか。
壁のしっくいを町内のみんなで塗ってみたりタンスを移動させたりして、どうやったらみんなが集まりやすい場所になるかなと考えながら、地域のみんなで充実させてきた「塩飽笑店」。応接間にあるソファーや本棚は地域の方がここにあった方がいいのでは?と持ってきてくれたそうです。

少しずつ地域の方が利用してくれるようになって、カードゲーム大会や手芸の会場にしたり、幼稚園児が帰りに1時間遊んで帰れる場所を作ったり。色んな人が交流する場に発展してきたようです。現在はトイレがないですが、将来的にはトイレや授乳室を作り、もっと快適なスペースを目指したいと抱負を語ってくれました。

この商店を目指してきてくれる人が増えるように

野上地区は細長く、3つの地域に分かれており、暮らしの中でそれぞれの地域を行き来する機会は限られています。「この商店を目指してきてくれるように、町内外のみんなで交流できるスペースになるように日々充実させていきたい。さらに、子ども達が自分たちの居場所の一つとして遊んだり寄ってくれたりする場所として、またここが子ども達とおじいちゃん、おばあちゃんとの接点になってくれればいいな」と船越さんの展望を教えてくれました。

「井原はデニムの町」。現在野上地区では荒廃地を少しでも元に戻そうと綿花を育てる取り組みがなされ、綿の種まきや収穫、藍染や綿繰りなどの体験イベントも行っています。現在のところ井原市には綿花からデニムができる過程を一般の人が体験を通じて学べる場所がないので、この場所でそれができるようにしていきたいと抱負も語ってくれました。

丁寧な生活を送れる井原市

「昔ながらのいいものが守られながら、これからの可能性も山ほどあるまち。夢を叶えるならこれほど良い場所はないです。井原市の生活は、まさに今世界が求めている生活(SDGsな生活)をしているということをわかってほしい。」船越さんは、井原の生活をこのように思っているそうです。
お話を聞いて、井原市は素敵なところだとしみじみと感じました。